木造の場合ほとんどの建物で床のきしみ音が発生します。
きしむ音がすると、この家はもう欠陥住宅なんじゃないか?と不安になると思われますが、一部を除き、大半は自然現象になります。
木材が乾燥してくると良くある現象なのです。
ご安心ください。
なぜ、きしみ音が発生するのか?
床下を作る部材で、大引き・根太には無垢材を使用することが多いです。
無垢材は、必ず使用当初からの含水率(木が含んでいる水分)は減っていきます。
木の水分が乾燥するにつれ、無垢材本体も同様に乾燥収縮をします。
特に天然の無垢材は、新築から一年間
・乾燥収縮
・反り
・ねじれ
などの症状が大きく発生しやすい時期になります。
その為、床の下地との取り合い部に微妙な隙間や狂いが生じます。
その結果、フローリングのつなぎ目などを踏むと微妙に動くところで音が発生します。
季節によって木材も動く
・夏⇔冬
・寒い温度⇔熱い温度
・湿気がある⇔乾燥している
季節ごとの空気中の水分の変動により、木材の中の水分も変動します。
接着剤によって動く
フロアを接着する接着剤によっても音がなることがあります。
フロア材料のメーカーごとに、専用の接着剤が指定されています。
しかし、建設現場で大工さんがその場で一般的な”木工用ボンド”を使用し床を作り上げた場合は接着力が弱く、床鳴りの原因にもなります。
実際、ちゃんとメーカーごとの接着剤を使っているか、木工用ボンドを使っているのかなんて、正直依頼者は分からない・・・
しっかりと正しいものを使ってほしいものです・・・
ちなみに、木工用ボンドは、造作材には使用しています。
構造体の使用には無理があり、向いていないと思われます。
固定釘によって動く
フロア材を固定する為に、固定釘を使用します。
この釘のことを”フロアネイル”と呼びます。
このフロアネイル。打ち方に決まりがあり、打ち方が悪ければ床鳴りの原因にもなります。
家も人間同様、生きて動いています
同じ個所を良く歩く、乾燥収縮・温度収縮・地震・強風・大きい車が通行するなど様々な要因によって動き、弱い箇所に不具合が出てきます。
そして床を構成する部材等に乾燥等で隙間があき、その上を歩くと板材が動くことで「キイィィイ」と床鳴りがします。
一概に欠陥住宅というわけではなく、大半の答えは上記に挙げた例です。
むしろその要因が多いので、構造的にすぐに影響が出るというわけでは無いと思われます。
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