あなたの家にテラス(犬走り)ありますか?
このコンクリートで作られている床の部分を”犬走り(いぬばしり)”と呼ばれています。
雨が多い日本では古くから住まいに用いられ、重要な役割を果たしています。
犬走りとは、石や砂利やコンクリートなどでつくられる、外壁から外側に向けて建物を囲む細い外構部分を指します。
犬が通るような細い幅で作られてきたことから、”犬走り”という名称になったそうです。(そのまんまだなぁ・・・)
犬走り 本来の目的
外壁の基礎の汚れ防止や、雨の日、土部分がべちゃべちゃになり、靴が汚れたりするのを防止します。
また、日本は木造建築物が多く布基礎が大半でした。
多湿の為にシロアリ被害が多いのです。
犬走りを設けることにより、シロアリが経路途中で死ぬことが多く家の中に入りづらいと言われており、
そういう点に関しては布基礎には犬走りはとても重要ですね。
現在ベタ基礎では 潜り込みができなくなっていて、防湿処理・土壌処理がされています。
犬走りの施工は○年後じゃないと危険!?
家の基礎近くに犬走りを作りますよね。
基礎を作る際の工程として、
①基礎まわりに土を掘り、基礎をコンクリートで作ります。土を掘ることを切土(きりど)といいます
②基礎が完成後に盛土(もりど)と言い、基礎まわりに土を埋め込みます。
切土する点に関しては問題はありません。問題は盛土です。
盛土は人工的に土を盛ります。土に空気が入るイメージになります。
転圧機といい土の空気を抜けるよう、土を落ち着かせ沈みこめるものを使用しても、完璧な転圧(締固め)にはなりません。
「十分な転圧」といっても、盛土の若干の沈下は起こるものなのです。
数年かけて自然に沈下していきます。
○年必要!という訳ではないですが、数年後に犬走りを施工するのが好ましいでしょう。
(実際はそんなこと言ってられないよ!というのが実情ですが・・・)
盛土は軟弱地盤
その上にすぐに犬走りを施工すると
・ひび割れ
・基礎と犬走り(土間コンクリート)との取り合い部に隙間
等が発生することになります。
基礎近くには給排水管がある
犬走りのクラック等の現象の要因として、犬走りの下側・基礎近くには給排水管があります。
ここも同然盛土状態になります。沈下するのは当然です。
ひどい時には排水管まわりに空洞が出来ることもあるそうです。
犬走りを施工するなら数年間待とう
正直難しい話でしょうか・・💦
そんな期間待てません!と私なら我慢できるのか・・・?
でも、一番良い方法を記載しておきます。
①数年で盛土の沈下がおさまる
②収まったら沈下した箇所に更に盛土をする
③転圧(締固め)する
④犬走りの施工をする
これが良い方法になると思われます。
で?話しは分かったから結局何年待てばいいの?
そうですよね。
そうなんですが・・・正直○年待ってくれ!とは言えません…
こればかりは現場の職人さんの施工によってバラつきがあります。
ただ言えるのは数年間沈下が続くということ。
丁寧な施工がされにくい箇所なので、一言「十分な転圧を」と伝えたほうが良いでしょう。
伝えても、必ず沈下するという事を覚えておいてください。
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