さて、またまた質問です。
この基礎の水染み、考えられる原因は次の内どれ?
1⃣基礎に雨がかかったからから
2⃣水切り金物のつなぎ目だから
3⃣地盤から水を吸っているから
答えは・・・
2⃣番です。
これが原因として考えられるだけなので、他にも原因があるかもしれませんが・・・私の推測を。
サイディングの通気工法とは
サイディング壁の通気工法を用いている外壁の中はこんな感じです。
名前の通り空気が通気できる構造になっています。
換気だけでなく、侵入した雨水を排出する役目もあります。
木造の住宅にとって、水分は大敵です。
だから外壁の下と上に空気が通る層(通気層)を設け、壁内の水蒸気が出やすい透湿防水シート(壁内が結露をしないような役目)を貼っています。
本来ならこのように、雨が入っても下に流れ水切りを通して雨水が流れます。
水切りを介して雨水が流れることで、基礎に雨水がかかりにくようになっています。
水きりの継ぎ目から雨水が流れると・・・
水切りの継ぎ目が離れていると、継ぎ目を通して基礎に雨水がかかります。
水がかかるだけでは良いのですが、水がかかると劣化を早める可能性があります。
例えば、ひび割れ(クラック)があり、そこに雨水がかかり浸透すると、鉄筋にまで雨水がいきます。
鉄筋が雨水によって錆びてポップアウトする可能性があります。
水切り金物
この水切り金物一本の長さが大体3メートルから4メートル程度です。
建物4周に施工に施工されます。
ということは、ジョイント(継手)が多く発生しています。
この継ぎ目、新築時には接着剤をつけています。古い建物では、そもそも接着剤を入れずに施工していました。
このジョイントが接着せずに離れているとそこから雨水が侵入する可能性が高くなります。
新築の場合でも、見た目では分からない部分で念入りに施工されることはありません。職人さんんお任せせすから、人によるバラつきが生じます。施工後に特別に検査することもありません。
なんだか悲しく腹立たしいですね。「一定のレベルの仕事をして!」という気持ちになります。
ジョイント部(継目)が離れていた場合
ジョイント部にシーリングの施工をおススメします。
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