外壁が部分的に緑色に変色しているませんか?
その②―壁体内に水が入る―
北側の外壁に藻やカビが発生していませんか?見た目は悪いですが、珍しい現象ではありません。
考えられる原因として、断熱性能上の問題によって壁体内に起こる内部結露が考えられます。
内部結露が起きる原因として、
施工上の問題で壁体内に水が入る場合があります。
住宅の外壁には断熱材が入っています。
使用されている断熱材は通常ロックウールやグラスウールというものを使用しています。
現在、建てられている住宅の約8割がグラスウール系(繊維系)の断熱材が使われています。
ロックウール:岩を加工し繊維状にしたもの
安く、燃えにくく、白蟻がつきにくい
画像引用:JFEロックファイバー株式会社様
グラスウール:ガラス素材を繊維状に加工したもの
軽くて、耐久性や耐火性、吸音性がある
画像引用:マグ・イゾベール株式会社様
この2つの特徴としては、安価で多くの住宅で使われています。
施工する業者の方も扱いに慣れているメジャーな断熱材です。
現場での施工性は良いのですが、毛細管現象によって水分を吸います。
水分を吸った断熱材は、断熱性能が著しく低下します。
壁体内に結露が発生したら、
1⃣その水分は断熱材が吸います。
2⃣昼間に蒸発
3⃣夜に結露
2⃣と3⃣の寒暖を繰り返すことにより、カビ・腐り・白ありの被害に繋がる可能性があります。
通常、外壁サイディングには通気工法が採用されており、壁体内にある通気層で換気がされ、空気が移動しています。
しかし、施工法の納め方によっては、壁体内に空気が移動できておらず換気できずに結露する場合があります。
少しでも断熱材と建物の隙間を埋めようと、断熱材をビニールを外した状態で小さな隙間に詰め込んでいる事があります。
この状態だと、断熱材が直に水分を吸ってしまいます。
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一番上の写真と全く同じように、築2年前後から北側の外壁が汚れています。内部結露により外壁に結露が生じているということで間違いはないですか?
メーカーは、自然現象なのでメーカーにもニチハにも非はないと言っていますが、やはり内部工法の確認をしてもらった方が良いのでしょうか?ちなみにカナダ輸入住宅で、高気密、高断熱をうたっています。
コメントありがとうございます。
内部結露が原因により外壁にコケが生じているという判断は出来かねます。地域性のものもありますし、雨が降ると常にそこに水がかかっている、永久日陰・・・なども考えられます。ご近所の建物もぜひ見てみてください。条件は同じではないと思いますが、環境は少なからず似ていると思われます。