巾木(はばき)下と床に隙間があいていませんか?
このように床から壁床側に付いているものを巾木(はばき)といいます。もしくは幅木とも書きます。
巾木は壊れたり汚れたりする壁下部を守る目的として接着されています。
この巾木と床は、最初は隙間なく施工されています。
しかし、時間が経つにつれて隙間が空いてくることがあります。
均一に空いてくれたら良いのですが、大抵は大小の隙間となり、目立ちます。
しかし、珍しいことではなく、通常に起きやすい現象で、珍しいものではありません。
隙間が空いてくる原因
以前私が見た物件では継続的に荷重がかかっている箇所は隙間が空いていました。
具体的にいうと本棚が置かれている場所で床が下がり、隙間が空いていました。
更には人がよく通る箇所であったり、外の振動で徐々に空いてきたりする可能性があります。
構造的には問題なし
巾木は基本的には化粧素材なので、隙間があいていようが構造的には問題が無いと思われます。
見た目が気になるのでクレームになる件数は多いそうです。
最近では、巾木の下側に樹脂が付いている商品が出ているそうです。
こちらを「スカート付き巾木」というもので、巾木の隙間が見えにくくなっているものだそうです。
巾木と床は本来、まっすぐでは無いため、ぴったりと引っ付けて施工するのが難しいそうです。
このスカート付き巾木では簡単かつ綺麗に施工できるそうです。
賢いアラの隠し方ですね。人によってはこれを「逃げをとる」と言うそうです。
構造的には問題は無いということを是非覚えていただけたら嬉しいです。
床束の高さを調整することがポイント
最近住宅を作る施工手順では、巾木は床側に固定せず、壁側に取り付けることが多いです。
その結果、床の下がりが原因の場合が多いです。
最近では、床束が高さ調整できるものを使用する事が多いそうです。
引用サイト:東城テクノ様
ちなみに、建築基準法の本を見た事はありますでしょうか?
「ある訳ないだろー!」
あはは、、ですよね。すいません。
建築基準法の最初らへんにある用語の定義という箇所があります。
そこに”主要構造部”に値する住宅の名称が記載されているのですが、
な、なんと!”一階の床”は主要構造部では無いのです!
初めて学んだ時は衝撃的だったなぁ・・・1階床って主要構造部じゃないんだ・・と・・・
あ💦また話がズレてきてしまった・・すいません。
主要構造部では無い1階床は、不同沈下による不陸でなければ、床束で高さを調整することによって対処する事が可能です。
補修方法
材料自体を取り替える
もしくは色合わせしたパテを埋める
木材は自然素材
そもそも木材は全て同じものは無く、自然の中で成長し、自然の中で伐採されます。
全ての木材が同じ品質ということは難しいのです。
職人さんが木材という自然でできた不安定な素材を使って、加工・施工します。
必ず誤差が生まれてきます。
そこを上手く調整しながら施工するのが職人さんです。完璧に仕上げるという事は難しいという事です。
大変ですね、職人さんも・・・
木とそれに関わる皆さまに感謝です。
私たちは住宅購入者に特化した相談所です。
日本住宅相談所
住宅購入を考えているすべての方に対して開かれた相談所でありたい。
気軽に何でも相談できる相談所でありたい。
第三者性の中立的な立場でお客様をお手伝いします。
顧客目線・お客様の利益になることを第一に考えます。
スカートがついた巾木の下に隙間が出来て光が透けて見えるようになりました。
虫が入って来ているのもそのせいかと思いますが 修理するには巾木のスカート部分はそのままで 上からコーキングをしてしまって大丈夫ですか、スカート部分を切ってからコーキングした方が良いでしょうか。
通りすがり様
コメントありがとうございます。
コーキングを打つととりあえず一次的には解決するかと思いますが、根本的な原因がわかりかねます。
隙間が出来て光が透けている状態とのことですが、隙間が生じてい箇所の外壁はどのような状態でしょうか?ひび割れが大きく生じていたり、外壁や基礎になにか影響は出ていますでしょうか?
状況が見えないので、何とも言えませんが・・・。
もし隙間風や虫の出入りが激しいようでしたら、工務店様等にご相談をされることをお勧めします。
巾木についての質問です。
築15年程の賃貸アパートです。
賃貸でアリが沸きブカブカに付いていた巾木を取りました。スカート付き巾木だったのですが
余計なスカート部分のおかげで業者の付け方が下手くそで床からも壁からも浮いていました。
スカート部分のせいで虫が沸いたのでスカートを取って大丈夫でしょうか?
管理会社にはスカート部分を見る所なんてありますか?