前回、屋根の形状について書いた際に
シンプルな家屋根=優秀な家
と書きました。
屋根は常に雨や日差し・風などから家を守ってくれています。
家の形が複雑だと、同様に屋根の形も複雑になってきます。
シンプルな屋根を目指したいところですが、なかなか継ぎ目や取り合い部が多いと思います。
さて、屋根の雨漏りしやすい箇所はどの家も共通して言える箇所なのです。
そんな屋根のウィークポイントをお伝えしたいと思います。
屋根の雨漏りしやすい箇所は6ヶ所
1⃣ 谷部
2⃣ けらば部
3⃣ 軒先と壁の取り合い部
4⃣ 下屋ねと壁の取り合い部
5⃣ トップライト(天窓)まわり
6⃣ 棟違い部
1.谷部
屋根の専門用語でいう「谷」(二つの屋根面が交わるところにできる入り隅)の部分です。
自然界でも、谷の下には大体、川があります。屋根の世界も一緒で、谷には水が集まってきます。
雨水が、すべて中央の谷に集まります。通常の2倍の雨量が谷には集まるということです。
その結果、雨漏り発生の可能性が高まります。
2.けらば部
日本の伝統的な住宅ではケラバと軒先共に出を設けますが、洋風住宅ではケラバの出だけを極端に短くする傾向がありす。
軒もケラバも短い「軒ゼロ住宅」になると更に雨漏りリスクは高まります。
3.軒先と壁の取り合い部
4.下屋ねと壁の取り合い部
屋根や壁の継ぎ目には、穴が空いています。
例えば、1階や玄関の上などにある屋根と壁との接合部分などはすべて危ないです。
5.トップライト(天窓)まわり
天窓(トップライト)、煙突、ソーラーパネルなど、外観や機能性の向上のため取り付けを希望される方が多いです。
しかし、屋根にとって異物・・・
雨漏りのことだけを考えるならば、取り付けない方が良いです。
6. 棟違い部
棟違いとは、棟の高さが異なる屋根のことをいいます。
L字型の土地に切妻屋根の家を建てると、谷か棟違いが必ずできるので、要注意です。
あくまでも雨漏りの可能性の話として考えてください
雨漏りする可能性が高い建物についてお話ししました。
もちろんこれらの事例は可能性の話で、こういった建物が絶対に雨漏りするということではありません。
ただ、こういった建物は他のタイプの建物と比べて雨漏りの可能性が高いと思います。
新築住宅や中古の戸建住宅を見る場合の注意点の1つとして考えてもらえればと思います。
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