エアコンを取り付ける際の穴(スリーブ穴)は要注意!
みなさんの住宅にはエアコンはついていますか?
・・・愚問な質問でしょうか。
多くのご家庭や住宅にエアコンがついているかと思います。
夏や冬には大助かりですよね。しかし、雨漏りの原因かもしれません。
エアコンまわりからの雨漏りはありませんか?
新築工事の時にエアコンは取り付けられません。
建築主が建築会社とは別に、電化製品屋に直接手配して設置工事を行う場合が多いです。
建築会社が段取りする内容は、
・コンセントの設置(エアコンの設置にはコンセントが必要)
・電気配線関係
・エアコン取り付け用の下地
です。
なぜ、建築会社がスリーブ穴を開けてくれないの?
スリーブ穴は、エアコンメーカーと機種により様々で、位置の特定が難しいことが多く、エアコン設置業者にお任せです。
設置工事の際に、後から穴を開けることになります。
後から穴を開けるということは、外壁や内壁が完成してから開けることになります。
下地の状況が分かりづらく、適当に穴を開けると桟(さん)を切断してしまうことがあり、構造的にも問題がある場合があります。
職人さんによってバラつくことになります。
桟:桟に石膏ボードなどが取り付けられて壁紙が張られます。(壁用合板にそのままクロスが貼られる場合もあります)
【壁内の桟(さん)の簡易確認方法】
※※ドライバ-や壁が壊れる可能性があります。
強いといっても壊れるまで強くたたかないで下さい。常識の範囲内で確認をおススメします。※※
桟があるかどうかの簡易方法です。
普通に叩くと分かりづらいことがあるので、少し強めに叩いて確認するのがポイントです。
ドライバーの柄等で確認できると思います。
壁を叩くとボンボンという音と、コンコンという音の所があります。
シーリングの劣化状況を確認しよう
雨仕舞から見ると、スリーブは壁に穴を開けることになり、防水機能が損なわれます。
防水が完全に出来ず、補うためにシーリング材に頼ることになります。
シーリングが持続する期間は一概に言えませんが、シーリングは3年から5年もすれば劣化してきます。
場所によって異なりますが、10年を打ち替えの目安にします。
よって、しばらくは問題がないとしても、長期的に見ると雨漏りの可能性が残ります。
エアコンを設置してくれる業者は、エアコン業者です。防水の専門家ではありません。
不安になりますよね・・・。
しかも!建築業者は、自らが設置工事をしている訳では無いので雨漏りの責任は有りません。
後から壁に穴をあけるという行為は、正常な防水工事ができないため、雨漏りのリスクは必然的に有るということになります。
配管の勾配が内側下がりとなり、雨水が自然と入ってくるように施工されている場合もあります。
どの家にも当てはまることなので、エアコンがついている建物はスリーブ穴のシーリングの劣化状況を把握する必要があります。
対処方法
シーリングの更新
シーリングが劣化してきたら、シーリングを打ち直すことが大切です。
スリーブ穴からの漏水は大きな問題になる可能性は低いかもしれませんが、放置して良いことではありません。
化粧カバーや壁体内に設置されたエアコン配管には注意
しかし穴からの雨漏りリスクが増えます。
もしくは、壁体内にエアコンの配管工事をすることがあります。
配管が見えないため、収まりはきれいですが、壊れた時はどうしたらよいでしょうか?
基本的に家電製品などの設備の寿命は、住宅より短いのです。
壁の中に埋め込んでしまった場合、収まりはきれいですがメンテナンスを考えると良いとは思えません。
取替えの場合、壁を壊すか捨て配管として新たに露出配管をすることになります。
参照サイト:パナソニック エアコンアクセサリー(スッキリダクト)
電気屋にあけてもらうと、家の保証対象外になる可能性に注意!
大手HMなどでは、後から壁に穴を開けたりすると10年保証(住宅性能保証制度)が無効になる可能性があります。
更に、家電量販店で施工して断熱材や柱を傷つけた際、家電量販店には保障はない場合もあるそうです。
たかがスリーブ穴、されどスリーブ穴です。
新築の際で保証がある場合には要注意です。
必ず双方に確認してから工事をされると良いでしょう。
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後付けエアコンの新しい取り付け方法ができました
開口損失を改善し、気密、小動物等の侵入、雨水の侵入を防止することが、省エネ対策になるかと思います。
上記記載のエアコン関連は改善できるものと思われます。